はじめに
「リスケジュール(返済条件変更)中だからもう新しい借入は無理」と諦めていませんか?確かに、リスケ中の資金調達は困難を伴いますが、完全に道が閉ざされているわけではありません。
本コラムでは、リスケ中でも借りられるローンの種類と条件、特に不動産担保ローンを活用した資金調達の可能性について、実例を交えながら詳しく解説いたします。諦める前に、まずは選択肢を知ることから始めましょう。
リスケ中の資金調達が困難な理由
信用情報への影響
リスケジュール(返済条件変更)を行うと、信用情報機関に「条件変更」として記録されます。この記録により、一般的な金融機関からの新規借入は非常に困難になります。なぜなら金融機関は信用情報機関の記録を必ず参照するからです。
信用情報に与える影響
・新規借入審査での大きなマイナス要因
・クレジットカードの新規作成困難
・各種ローンの審査通過率低下
・保証人になることの制限
金融機関の審査基準
従来の金融機関は、リスケ中の企業や個人に対して以下のような厳しい見方をします。
一般的な金融機関の判断
・返済能力に問題があると判断
・新規貸出はリスクが高すぎる
・既存債務の整理が優先
・追加融資は債務を増やすだけ
リスケ中でも借りられるローンの種類
1. 不動産担保ローン
最も現実的な選択肢 不動産担保ローンは、担保となる不動産の価値を重視するため、リスケ中でも借りられる可能性が高いローンです。
審査のポイント
・担保不動産の価値
・立地条件と流動性
・債務者の返済能力(副次的)
・担保余力の有無
2. 不動産売却前提の短期融資
売却予定の不動産を担保とした短期融資(1年以内)も、リスケ中の方に適した資金調達手段です。
3. 親族・知人からの借入
金融機関以外からの借入として、親族や知人からの資金調達も選択肢の一つです。
4. 事業承継・M&Aに伴う資金調達
事業の売却や承継に伴う資金調達は、リスケ中でも可能な場合があります。
リスケ中でも借りられる実際の事例
状況
・コロナ禍で売上減少、メインバンクとリスケ実行中
・大型工事受注のため重機購入が急務(3,000万円必要)
・工場用地・建物を所有(評価額8,000万円)
・リスケ後も事業は安定
解決策
工場用地を担保に2,500万円の不動産担保ローンを実行。設備投資により工事を完遂し、収益向上を実現。
結果
・大型工事を無事完遂
・売上・利益の大幅改善
・リスケ解除への道筋が見えた
・会社の信用回復に寄与
ポイント
リスケ中でも担保価値と事業の将来性を評価し、融資を実行した事例です。
状況
・複数行からの借入をリスケ中
・季節商材の仕入れ資金が不足(1,500万円必要)
・店舗兼住宅を所有(評価額5,000万円)
・売上は回復傾向
解決策
店舗兼住宅を担保に1,200万円の不動産担保ローンを実行。仕入れ資金を確保し、売上回復を加速。
結果
・季節商材の売上が好調
・キャッシュフローが改善
・リスケ条件の緩和を実現
・従業員の雇用維持
ポイント
リスケ中でも事業の回復可能性を見込んだ融資判断が功を奏した事例です。
状況
・飲食店経営で複数の借入をリスケ中
・店舗改装による集客力向上が急務(800万円必要)
・自宅を所有(評価額3,500万円)
・立地は良好で集客ポテンシャル高
解決策
自宅を担保に700万円の不動産担保ローンを実行。店舗改装により客数・売上が大幅改善。
結果
・改装後の集客力大幅向上
・月商が改装前の1.5倍に増加
・リスケ解除に向けて順調に進行
・経営の安定化を実現
ポイント
個人事業主でリスケ中でも、事業計画の妥当性と担保価値により融資を実現した事例です
リスケ中でもローン審査に通るポイント
1. 担保価値の最大化
重要な要素
・不動産の立地条件
・建物の状態・築年数
・市場での流動性
・担保余力の有無
2. 事業改善計画の明確化
リスケ中でも、将来の事業改善が見込める場合は融資の可能性が高まります。
説得力のある改善計画
・具体的な売上回復策
・コスト削減計画
・既存保有不動産の売却計画
・市場環境の好転
3. 返済能力の証明
現在の収入状況と将来の返済能力を客観的に示すことが重要です。
返済能力の証明材料
・直近の売上・利益状況
・資金繰り表の改善
・受注残・契約見込み
・人件費など固定費の削減実績
・保有不動産の担保余力
4. 誠実な対応と情報開示
リスケに至った経緯と現状を包み隠さず説明することで、信頼関係を構築できます。
審査で重視される項目
担保不動産の評価
評価のポイント
・立地条件(駅距離、商業施設へのアクセス等)
・建物の構造・築年数・メンテナンス状況
・周辺相場との比較
・将来の資産価値見通し
債務状況の整理
確認される内容
・総借入残高
・月々の返済額
・リスケの内容と期間
・他の債務の状況
返済原資の確認
重要な確認項目
・現在の収入・売上状況
・将来の収入見通し
・不動産売却の可能性
・その他の収入源
リスケ中の借入における注意点
1. 既存債権者との関係
新規借入を行う際は、既存の債権者(リスケ先金融機関)への影響を考慮する必要があります。
注意すべき点
・リスケ条件への影響
・債権者との信頼関係
・返済順位の問題
・担保の競合
2. 金利・条件面での制約
リスケ中の借入は、通常より厳しい条件となることが一般的です。
覚悟すべき条件
・通常より高めの金利
・短期間での返済要求
・厳格な担保設定
・連帯保証人の要求
3. 将来への影響
新規借入により債務が増加することで、将来の選択肢が制限される可能性があります。
成功するための戦略
1. 専門家との連携
リスケ中の資金調達は複雑な問題を含むため、専門家のアドバイスが不可欠です。
連携すべき専門家
・金融コンサルタント
・税理士・会計士
・不動産鑑定士
・弁護士(必要に応じて)
2. 複数の選択肢の検討
一つの方法にこだわらず、複数の資金調達手段を検討することが重要です。
検討すべき選択肢
・不動産担保ローン
・売掛債権担保融資
・リースバック
・事業売却・M&A
3. タイミングの見極め
資金調達のタイミングは成功の可否を大きく左右します。
適切なタイミング
・事業改善の兆しが見えた時
・大きなビジネスチャンスが発生した時
・リスケ条件が安定した時
・担保価値が高い時期
よくある質問と回答
成功事例から学ぶ教訓
状況 コロナ禍で主力事業が不振となりリスケ中。新分野への事業転換を図りたいが、設備資金が不足。
解決策 工場用地を担保に新事業用設備資金2,000万円を調達。新分野での売上が順調に拡大。
教訓 リスケ中でも、明確な事業計画があれば資金調達の可能性は十分にあります。
状況 既存店舗の借入をリスケ中だが、好立地での新店舗出店機会が発生。
解決策 既存店舗不動産を担保に出店資金1,500万円を調達。新店舗が順調にスタート。
教訓 リスケ中でも、成長機会を逃さない積極的な経営が重要です。
まとめ
リスケ中でも借りられるローンは存在します。特に不動産担保ローンは、担保価値を重視するため、リスケ中の方にとって現実的な資金調達手段となります。
重要なポイント
・諦めずに専門家に相談する
・担保価値を最大限活用する
・事業改善計画を明確にする
・複数の選択肢を検討する
お金という道具を使って、お客様の思いを形にする。
リスケ中で資金調達に困っている経営者の皆様、個人の方々が、再び前向きに事業や生活に取り組めるよう、全力でサポートいたします。
リスケ中でも諦める必要はありません。不動産登記簿謄本をお持ちいただければ、当日中に融資可能性を含めた具体的な提案をいたします。まずはお気軽にご相談ください。
アライアンス株式会社 https://alliance-trust.co.jp/
不動産の有効活用や売却についても、専門家と連携してワンストップでサポートいたします。リスケ中の困難な状況を乗り越えるため、最適なソリューションをご提案いたします。
※リスケ中の新規借入には様々な制約があります。既存債権者との関係や将来への影響を十分に検討した上で、慎重にご判断ください。

