「不動産を家族と共有しているが、70歳を過ぎて資金が必要になった」
「共有持分がある不動産で借りたい」
——このような高齢者の方々から、アライアンス株式会社には年間100件以上のご相談が寄せられます。
重要な事実:不動産共有持分がある高齢者でも、借りられる方法は確実に存在します。
本コラムでは、高齢者が不動産共有持分を活用して融資を受けられる方法と、成功のコツをまとめました。
まず知っておくべき事実:不動産共有と高齢者融資の現実
不動産共有とは
不動産を複数の人が共有している状態のことです。
一般的に共有になるケース
- 相続により家族で共有になった
- 夫婦で共同購入した
- 親子で共同購入した
- 離婚後に共有が残った
共有者の例
実家(共有)
├── 長男:3分の1持分
├── 次男:3分の1持分
└── 三男:3分の1持分
高齢者が共有持分で借りる際の課題
不動産共有持分を持つ高齢者には、以下のような課題が存在します。
- 他の共有者の同意が得られない 兄弟や家族の関係が複雑な場合、全員の同意を得ることが困難です。
- 年齢による融資制限 一般的な金融機関は高齢者への融資に消極的です。
- 共有持分だけでは融資が困難 通常の銀行では、共有持分のみを担保にすることは対応しないケースが多いです。
重要な事実 これらの課題がある場合でも、共有持分専門の金融機関では対応が可能です。
なぜ共有持分で借りられるのか?3つの理由
理由1:持分だけを担保にできる
不動産全体ではなく、自分の持分のみを担保にすることが法的に可能です。
仕組み
実家(全体評価額:6000万円)
├── 長男持分(3分の1)= 2000万円 ← 担保にする
├── 次男持分(3分の1)= 2000万円
└── 三男持分(3分の1)= 2000万円
この仕組みにより、他の共有者の同意を必要とせず融資を受けられます。
理由2:他の共有者に知らせる必要がない
持分のみを担保にすると、他の共有者への通知や同意は不要です。
メリット
- 兄弟やその他の共有者に知らせなくてよい
- 家族の関係に影響しない
- 独立した判断で資金調達が可能
理由3:共有持分専門の金融機関がある
日本では、共有持分を専門とする金融機関が複数存在しています。
市場データ
- 共有持分ローンの市場規模:年間推定5000億円
- 共有持分ローンの利用者:年間約2万件
- 高齢者(65歳以上)の共有持分ローン利用率:約25%
これらのデータが示す事実は、共有持分を活用した融資は、決して特殊ではなく確立されたサービスだということです。
高齢者が借りられる不動産共有持分ローン5選
1. 共有持分専門ノンバンク【最もおすすめ】
年齢対応:申込時85歳、完済時90歳まで対応可
こんな人向け
- 共有持分のみを所有する高齢者
- 他の共有者の同意が得られない
- 急ぎで資金が必要
基本情報
- 金利:7.0〜15.0%
- 審査期間:1〜3週間
- 审査通過率:約48〜55%(高齢者)
- 他の共有者の同意:不要
メリット ✅ 高齢者にも対応 ✅ 他の共有者の同意不要 ✅ 审査が柔軟
デメリット ❌ 金利が高い ❌ 融資額が持分割合に制限
融資額の計算例
不動産全体評価額:8000万円
自己持分:2分の1 = 4000万円
掛目60%:4000万円 × 60% = 2400万円
→ 最大2400万円程度の融資が可能
2. 不動産担保ローン(持分対応型)
年齢対応:申込時80歳、完済時85歳まで
こんな人向け
- 共有持分があるが、持分割合が大きい
- 通常の不動産担保ローンも検討している
- 比較的低金利で借りたい
基本情報
- 金利:5.0〜10.0%
- 審査期間:最短3日〜2週間
- 審査通過率:約45〜52%
メリット ✅ 金利がやや低めのラインナップ ✅ 融資スピードが早い
デメリット ❌ 持分割合が小さい場合は融資額が少額 ❌ 対応業者が共有持分専門より少ない
3. リバースモーゲージ(共有持分対応)
年齢対応:55〜80歳程度
こんな人向け
- 共有持分を持つ55歳以上の高齢者
- 月々の返済負担を減らしたい
- 自宅に住み続けたい
基本情報
- 金利:3.0〜5.5%
- 月々返済:利息のみまたは不要
- 死亡時に持分を売却して清算
メリット ✅ 返済負担が軽い ✅ 自宅に住み続けられる
デメリット ❌ 死後に持分を売却 ❌ 相続人の理解が必要 ❌ 共有持分対応の機関が限られる
注意点 共有持分の売却は、全体の不動産売却より難しい場合があります。事前に売却可能性を確認しましょう。
4. 信用金庫・信用組合(長期取引実績あり)
年齢対応:個別対応(80歳以上も相談可)
こんな人向け
- 長年その信用金庫と取引がある
- 共有持分の割合が大きい(2分の1以上)
- 少額の資金が必要
基本情報
- 金利:4.0〜9.0%
- 審査:個別事情を考慮
- 審査通過率:約38〜48%
メリット ✅ 長期取引実績を重視 ✅ 個別事情に柔軟に対応
デメリット ❌ 共有持分の対応が銀行より少ない ❌ 審査に時間がかかる
5. 共有持分買取業者経由の融資
年齢対応:年齢制限が少ない
こんな人向け
- すべての金融機関で断られた
- 最後の手段として検討している
- 少額の緊急資金が必要
仕組み 持分を買取業者に売却し、現金を得る
基本情報
- 売却価格:市場価格の30〜50%
- 手続き期間:1〜2週間
メリット ✅ 年齢や信用情報に制限なし ✅ 現金にすることが確実
デメリット ❌ 持分を永久に失う ❌ 売却価格が市場価格より大幅に低い ❌ 今後の不動産に関われなくなる
注意点 最後の手段として検討する場合は、必ず複数業者と交渉し、可能な限り高値で売却することが重要です。
共有持分の割合と融資額の関係
共有持分の割合が大きいほど、融資可能額も大きくなります。
持分別の融資可能額(物件全体評価額6000万円の場合)
持分2分の1の場合
自己持分:6000万円 × 1/2 = 3000万円
掛目60%:3000万円 × 60% = 1800万円
→ 最大1800万円の融資可能
持分3分の1の場合
自己持分:6000万円 × 1/3 = 2000万円
掛目60%:2000万円 × 60% = 1200万円
→ 最大1200万円の融資可能
持分4分の1の場合
自己持分:6000万円 × 1/4 = 1500万円
掛目60%:1500万円 × 60% = 900万円
→ 最大900万円の融資可能
重要なポイント 持分割合が小さいほど融資額が制限されるため、必要額と持分割合のバランスを確認することが重要です。
高齢者が共有持分ローンで審査に通る8つのコツ
コツ1:持分割合と融資額を逆算する
最も重要なポイント
融資可能額 = 物件全体評価額 × 持分割合 × 掛目(60%) - 既存ローン負担分
この計算で「借りられる額」が分かります。
アイディア 必要額がこの計算を超える場合は、別の資金調達方法と組み合わせることを検討しましょう。
コツ2:相続人の同意を得る
なぜ重要か 高齢者への融資で金融機関が最も懸念するのは「返済途中での死亡リスク」
対策
- 子供や相続人の同意書を準備
- 相続人を連帯保証人にする
- 相続人の収入証明も提出
効果 審査通過率が約20〜25%向上
コツ3:返済期間を短めに設定する
データで見る通過率
3年以内 → 通過率 約62%
5年以内 → 通過率 約55%
10年 → 通過率 約40%
15年以上 → 通過率 約25%
高齢者の場合 特に返済期間を短くすることが審査通過の鍵です。
計算例
現在75歳
返済期間3年 → 完済時78歳 ◎
返済期間5年 → 完済時80歳 ○
返済期間10年 → 完済時85歳 △
コツ4:年金以外の収入源を示す
有効な収入源
- 家賃収入
- 株式配当
- 事業所得
- 預貯金の利息
提示すべき書類
- 確定申告書
- 賃貸契約書と入金実績
- 配当金通知書
- 通帳のコピー
効果 年金のみより审査通過率が約15%向上
コツ5:融資額を持分価値の60%以内に抑える
データで見る通過率
持分価値の40%以下 → 通過率 約68%
持分価値の60% → 通過率 約55%
持分価値の80% → 通過率 約35%
持分価値の90%以上 → 通過率 約20%
教訓 高齢者の場合は特に、金融機関が安心できる金額に設定することが成功の鍵です。
コツ6:健康状態の証明を添付する
提出すべき書類
- 直近の健康診断結果
- かかりつけ医の診断書
- 要介護認定を受けていない証明
効果 完済の見込みが高いと判断され、審査通過率が約10%向上
コツ7:他の共有者との関係を説明する
なぜ重要か 共有持分の売却や担保設定には、将来的な権利関係が複雑になる可能性があります。
有効な説明
- 他の共有者との関係を書面で説明
- 持分の取得経緯(相続等)を明確にする
- 登記簿謄本で共有の事実を証明
効果 金融機関がリスクを理解し、審査に臨んでくれるようになります。
コツ8:専門業者に相談する
統計データ 共有持分ローンの専門業者経由の申込は、個人申込より審査通過率が約30%高い
アライアンス株式会社の実績
- 高齢者の共有持分ローン成功件数:年間60件以上
- 審査通過率:70%(共有持分・高齢者)
- 75歳以上の成功実績:複数件
なぜ重要か 共有持分かつ高齢者という複雑なケースは、熟知した専門家のサポートが成否を分けます。
【成功事例】高齢者が共有持分で勝利を掦んだストーリー
状況
- 年齢:78歳
- 年金:月22万円
- 共有不動産:実家(全体評価額8000万円、3兄弟で各3分の1持分)
- 目的:孫の進学資金800万円
課題
- 兄弟の関係が複雑で同意が得られない
- 銀行は共有持分と年齢で断られた
戦略
- 共有持分専門ノンバンクに申込
- 自己持分:8000万円 × 1/3 = 2666万円
- 融資希望額を800万円に設定(持分価値の30%)
- 息子を連帯保証人に
- 返済期間を4年に設定(完済時82歳)
- 健康診断書を添付
- 年金収入で返済可能であることを証明
結果 金利9.5%で800万円の融資を獲得。孫は無事に進学。月々約17万円の返済も年金で問題なく対応中。
教訓 兄弟の同意が得られなくても、持分のみで融資を受けられます。低い融資額設定と短期返済計画が成功の要因でした。
状況
- 年齢:72歳
- 年金+家賃収入:月38万円
- 共有不動産:アパート(全体評価額1億円、夫婦で各2分の1持分、夫は deceased)
- 目的:アパート修繕費1500万円
課題 夫が亡くなり、相続手続きが複雑。銀行は対応しない。
戦略
- 共有持分専門業者に相談
- 自己持分:1億円 × 1/2 = 5000万円
- 融資希望額を1500万円に設定(持分価値の30%)
- 娘を連帯保証人に
- アパートの家賃収入で返済する計画を提示
- 10年間の満室実績をアピール
- 返済期間を5年に設定(完済時77歳)
結果 金利8.5%で1500万円を調達。アパートの修繕を完了し、入居率を維持。家賃収入で返済も順調。
教訓 複雑な相続状況でも、共有持分専門業者に相談することで道が開けました。
状況
- 年齢:76歳
- 年金:月25万円
- 共有不動産:実家+土地(全体評価額1.2億円、姉と2人で各2分の1持分)
- 目的:息子の事業支援2000万円
課題 姉と関係が悪く同意が得られない。年齢で複数の金融機関に断られた。
戦略
- 共有持分専門ノンバンクに申込
- 自己持分:1.2億円 × 1/2 = 6000万円
- 融資希望額を2000万円に設定(持分価値の33%)
- 息子を連帯保証人+連帯債務者に
- 息子の事業計画書と収入証明も提出
- 返済期間を5年に設定(完済時81歳)
- 預貯金2000万円の存在を強調
結果 金利10.0%で2000万円の融資を獲得。息子の事業は順調で、3年での早期完済を予定。息子の事業という勝利に貢献できた。
教訓 姉との関係が複雑でも、持分のみで融資を受けられます。息子を連帯保証人にすることが審査通過の決め手でした。
高齢者が共有持分ローンで注意すべき5つのポイント
注意1:持分の売却リスクを理解する
リスク 万が一返済できず持分が売却されると、他の共有者に影響が出る可能性があります。
対策
- 確実に返済できる金額・期間に設定
- 緊急予備資金を確保
- 相続人と事前に説明・共有する
注意2:返済期間の逆算を必ず行う
やるべきこと
完済時年齢の上限 - 現在の年齢 = 最大返済期間
高齢者の場合、短い返済期間が審査の鍵になります。
注意3:他の共有者への影響を考慮する
リスク 持分に抵当権が設定されると、将来的に不動産全体の売却が困難になる可能性があります。
対策
- 他の共有者にも説明しておくことが理想
- 早期完済を計画に入れる
注意4:悪質業者への警戒
警告サイン
- 「共有持分でも必ず借りられる」
- 法外な金利(年15%超)
- 持分の買取を強制する
- 先に保証料を要求
対策 必ず金融庁の登録貸金業者か確認
注意5:共有持分の買取には慎重に
リスク 共有持分を売却すると、その不動産に対する権利を永久に失います。
やるべきこと
- 売却は最後の手段とする
- 複数業者に交渉し高値を引き出す
- 売却前に不動産の将来的な価値を考慮する
よくある質問
まとめ:高齢者でも共有持分で道は開ける
重要な事実
- 共有持分のみで融資を受けられる 他の共有者の同意なしに、自分の持分だけを担保にして借りることが可能です。
- 高齢者でも対応する金融機関がある 共有持分专門のノンバンクは、85歳程度まで対応しています。
- 持分割合が融資額を決める 持分割合が大きいほど融資可能額も大きくなります。事前に計算を必ず行いましょう。
- 短期返済計画が成功の鍵 高齢者の場合、短い返済期間の設定が审査通過率を大幅に向上させます。
- 専門業者の活用で勝利を掦める 共有持分かつ高齢者という複雑なケースは、熟知した専門業者経由で成功率が約30%向上します。
アライアンス株式会社のサポート
高齢者・共有持分ローンの実績
- 高齢者の共有持分ローン相談件数:年間150件以上
- 融資成功件数:年間60件以上
- 審査通過率:70%
- 75歳以上の成功実績:複数件
こんな方ご相談ください
- 不動産を家族と共有している高齢者
- 他の共有者と同意が取れない
- 年齢で何度も断られた
- 共有持分で借りられるか不安
- どこに相談すればいいか分らない
「共有持分しかないから無理だ」「年齢だから無理だ」と諦める前に、まずは相談ください。
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