はじめに
中小企業経営者の皆様、個人事業主の方々にとって、資金調達は常に頭を悩ませる課題の一つです。
銀行融資の審査が厳しくなる中、「審査通りやすい」「スピーディー」「まとまった資金を融資」など資金調達手段として注目されているのが、ノンバンクの不動産担保ローンです。
本コラムでは、不動産担保ローンの基本知識から実際の活用事例まで、資金調達でお困りの方に向けて詳しく解説いたします。

ノンバンクの不動産担保ローンとは
基本的な仕組み
不動産担保ローンとは、所有する不動産(土地・建物)を担保に設定して資金を借り入れる金融商品です。担保となる不動産は本人名義でもいいですし、親族など他の人の名義でもいいです。
ノンバンクとは、銀行以外の金融機関を指し、預金業務は行わずに融資業務だけを行い、より柔軟な審査基準と迅速な対応が特徴です。
銀行融資との違い
審査のスピード
- 銀行:通常1~2ヶ月 新規申込だとそれ以上かかるかも。(実際某信用金庫の担当者からそう言われた)
- ノンバンク:最短2日~1週間
審査基準
- 銀行:財務内容、信用情報、銀行独自の厳しい審査に加えて、信用保証協会による審査も加わる可能性が高い。
- ノンバンク:担保不動産の価値を重視
金利水準
- 銀行:年1~4%程度
- ノンバンク:年8~15%程度
審査通りやすいノンバンクの特徴
1. 担保価値重視の審査
ノンバンクの不動産担保ローンが「審査通りやすい」と言われる最大の理由は、借入者の信用状況や決算書よりも担保となる不動産の価値を重視することです。
審査ポイント
- 不動産の立地条件
- 建物の築年数・構造
- 市場価値の安定性
- 流動性(売却しやすさ)
2. 柔軟な審査基準
以下のような状況でも審査対象となることが多い
- 決算書の内容が芳しくない(赤字決算)
- 他社借入が多い
- 信用情報に瑕疵がある(いわゆるブラック)
- 個人事業主の確定申告の内容が芳しくない
- 創業間もない会社
3. スピーディーな対応
多くのノンバンクでは、以下のような迅速な対応を実現しています。
当社の場合の審査フロー
- 不動産登記簿謄本の提出
- 当日中に仮審査結果をご連絡
- 最短翌日面談実施
- 最短2日で融資実行
実際の活用事例
状況
- 源泉所得税の納期の特例を選択していた
- 7月10日の支払いが間に合わない
- 6月にボーナスの支給もある
- 社長個人の土地・建物を所有
解決策
不動産担保ローンで1,000万円を調達。300万は納税資金として支払い、あとの700万は運転資金として調達。
ポイント
スピーディーな資金調達により、納税資金の支払いに間に合った。
状況
- 相続案件を担当している弁護士との協議が整い仕入れ機会が突然発生
- 自己資金だけでは不足
- リフォームして売却したら1500万の利益を見込める。そのまま売却しても400万くらいの利益
- 短期借入資金として6ヶ月の購入資金が必要
解決策
不動産担保ローンで5,000万円を調達。収益物件を取得し、いろいろ手入れして6ヶ月で売却
ポイント
突発的な資金需要にも柔軟に対応できる点が、ノンバンクの大きなメリットです。
状況
- 相続した実家の売却を予定
- 売却までの間に事業資金が必要
- 実家を担保にした資金調達を検討
解決策
不動産担保ローンで800万円を調達。実家売却時に一括返済し、事業も軌道に乗せることができた。
ポイント
不動産売却前の「つなぎ資金」としても活用できます。
不動産担保ローンのメリット・デメリット
メリット
- 高額融資が可能 担保価値に応じて、数千万円から数億円の融資も可能です。
- 機会損失を防ぐことが出来る まとまった金額を借りることで得られるはずの利益を確実に得られます。
- 返済期間の柔軟性 最長5年程度、最短で1年以内の返済も設定可能で、不動産再販業者には最適です。
- 資金使途の自由度 事業資金、設備投資、不動産投資、借換資金など、幅広い用途に活用可能です。
デメリット
- 担保リスク 返済が困難になった場合、担保不動産を失うリスクがあります。
- 諸費用 登記費用、事務手数料、保証料などの初期費用が発生します。
- 金利水準 銀行融資と比較すると、高めの金利設定となります。
資金調達成功のポイント
1. 不動産の価値を正確に把握
重要な確認事項
- 最新の固定資産税評価額
- 周辺の取引相場
- 建物の状態・築年数
- 道路との接道状況
- 立地条件(駅距離、商業施設へのアクセス等)
2. 必要書類の準備
基本的な必要書類
- 不動産登記簿謄本(土地・建物)
- 固定資産税評価証明書
- 公図・測量図
- 建物図面(あれば)
- 身分証明書
- 収入証明書(確定申告書・決算書等)
3. 返済計画の明確化
検討すべき項目
- 月々の返済可能額
- 返済期間の設定
- 金利変動リスクへの対応
- 繰上返済の可能性
よくある質問と回答
中小企業経営者が知っておくべき資金調達戦略
タイミングを逃さない資金調達
中小企業経営においては、「鉄は熱いうちに打て」という言葉の通り、ビジネスチャンスが訪れた時に迅速に行動することが重要です。
こんな場面で活用されています
- 既存事業を活かすための運転資金
- 優良物件の購入資金
- 納税資金の支払い
- 仮差押、差押を抹消するため
- 季節性のある事業の運転資金
リスク管理の重要性
不動産担保ローンは強力な資金調達手段ですが、適切なリスク管理が不可欠です。
リスク管理のポイント
- 事業計画に基づいた適正な借入額の設定
- 複数の返済シナリオの検討
- 金利上昇リスクへの備え
- 担保不動産の価値変動への対応策
不動産売却を検討中の方へ
売却前の有効活用
不動産の売却を予定している方にとって、売却完了までの期間を有効活用する手段として不動産担保ローンは非常に有効です。
活用メリット
- 売却までの期間を資金調達に活用
- 事業拡大のタイミングを逃さない
- 売却代金で一括返済が可能
不動産業者との連携
当社では、本格的に不動産投資や売却をお考えの方には、信頼できる不動産業者をご紹介し、ワンストップでのサービス提供を行っています。
まとめ
ノンバンクの不動産担保ローンは、「審査通りやすい」「スピーディー」な資金調達手段として、多くの中小企業経営者や個人の方にご活用いただいています。
当社の強み
- 最短2日での融資実行
- 年12~15%の競争力ある金利
- 事務手数料0~3%の透明性ある料金体系
- お客様の思いを形にするためのパートナーシップ
資金調達でお困りの際は、まずはお気軽にご相談ください。不動産登記簿謄本をお持ちいただければ、当日中に仮審査結果をお伝えいたします。
お金という道具を使って、あなたの思いを形にする。
それが私たちの使命です。事業の成長、新たな投資機会の実現、突発的な資金需要への対応など、様々な場面で皆様のビジネスをサポートいたします。
※本コラムの内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の案件については詳細な審査が必要となります。融資条件等の詳細については、お気軽にお問い合わせください。
