開業資金向け不動産担保ローン|具体的な事例と資金調達のポイント

開業のための資金調達
開業を目指す方にとって、最も大きな課題の一つが「資金調達」です。
何をやるにも最初に資金がないと何も始まりません。特に銀行融資が難しい業種や、急いでまとまった資金が必要な場合、不動産担保ローンが有力な選択肢となります。
本記事では、開業資金の調達方法としての不動産担保ローンのメリット、注意点、具体的な事例について詳しく解説します。

開業資金
目次

1. 開業資金に不動産担保ローンを利用するメリット

1.1 高額の融資が可能

不動産担保ローンは、所有する不動産を担保にするため、無担保ローンよりもはるかに高額な融資を受けることが可能です。事業規模や業種によって異なりますが、開業資金として数百万円~数千万円が必要になるケースも多いため、資金調達の手段として非常に有効です。銀行借入まで多くの時間がかかるため、その間のつなぎ資金として利用するのも有効です。

1.2 審査がスピーディー

銀行融資は審査に時間がかかり、場合によっては1か月以上待たされることもあります。一方、不動産担保ローンは、最短2日で審査・融資が可能であり、迅速な資金調達が求められる開業資金には最適です。

1.3 親族や知人の不動産も担保にできる

不動産を所有していない場合でも、親や親族、知人が所有する不動産を担保として借入が可能です。これにより、資産を持たない若い起業家でも開業資金を調達しやすくなります。

1.4 返済プランの柔軟性

不動産担保ローンは、事業者向けに柔軟な返済プランが設定できるため、事業の成長に応じた資金管理が可能です。例えば借入期間は利息のみ返済し、最終回にのみ元本返済を行うプランや、期日にリファイナンス(借換)することを前提としてプランなど、短期借入から長期ローンまで、資金計画に合わせた選択ができます。

2. 不動産担保ローンの活用事例

2.1 飲食店開業資金の事例

背景:

  • 35歳の男性、都内でカフェを開業予定。
  • 自己資金300万円では足りず、追加で1000万円の資金が必要。
  • 銀行融資は審査に時間がかかるため、すぐに資金調達が必要。
  • 銀行融資が下りたら一括で返済したい。

解決策:

  • 両親が所有する郊外の不動産を担保に、不動産担保ローンを利用。
  • 最短2日で融資が実行され、開業資金を確保。
  • 開業後、銀行の審査が下りるまで利息の返済のみプランにして売上から順調に返済を進める。

2.2 夜の飲食店(スナック・パブ・クラブ・キャバクラ)の開業資金事例

背景:

  • 40歳の女性、都内でスナックを開業予定。
  • 物件の取得費用・内装工事・仕入れ資金で1500万円が必要。
  • スナックを営業するには、接待行為の有無によって、風俗営業許可が必要か、深夜酒類提供飲食店営業の届出が必要だが、接待行為をしないので今回は風営法の許可なしで開業する。

解決策:

  • 自身の所有するマンションを担保にして不動産担保ローンを利用。
  • マンションの共有持分のみでのローンも可能
  • 必要資金を調達し、開業後の収益で順調に返済。

2.3 風営法関連の開業資金の事例

背景:

  • 45歳の男性、キャバクラを経営予定。
  • 前オーナーから譲渡を受けて開業予定。
  • 譲渡金額費用や、風営法の許可取得、改装工事費、ホステスの雇用費用で2000万円必要。
  • 銀行融資は業種的に審査が厳しく、早急な資金調達が求められる。

解決策:

  • 親族が所有する土地を担保にして資金調達。
  • 開業当初は元金を返済することは難しいため当分は利息のみの返済でプランを組む。
  • 開業後、売上が安定した段階で借入を完済。

2.4 ソシアルビル購入の開業資金事例

背景:

  • 50代の不動産投資家、繁華街でソシアルビルを購入予定。
  • ソシアルビルのため銀行からの融資は難しい。
  • テナントの賃貸収入を得るため、購入資金5000万円が必要。
  • 競争が激しく、スピード感を持った資金調達が必要。

解決策:

  • 既存の不動産を担保にして不動産担保ローンを利用。
  • 迅速な資金調達により、希望する物件を取得。

3. 不動産担保ローンの注意点

3.1 返済計画の立案が重要

不動産担保ローンは比較的高額の融資が可能ですが、返済計画をしっかり立てないとリスクが高まります。
事業の収益計画を明確にし、無理のない返済スケジュールを組むことが大切です。
また個人での開業は事業計画、収支計画及び資金計画を立てることが高額融資の条件です。
事業計画書や資金繰り表など作成が難しく、時間がかかる場合はアライアンス株式会社がお客様をサポートしながら無理のない返済計画のアドバイスを行います。

3.2 金利と諸費用に注意

一般的な不動産担保ローンの金利は12%~15%であり、銀行融資よりもやや高めです。また、事務手数料(0~3%)や登記費用などの諸経費も考慮する必要があります。

3.3 担保不動産の評価額

融資可能額は、担保にする不動産の評価額に依存します。金融機関ごとに評価基準が異なるため、複数の金融機関を比較検討することが重要です。

4. アライアンス株式会社の不動産担保ローンの特徴

最短2日で審査・融資が可能
親族や知人の不動産を担保にできる
短期間の融資(4か月~1年以内)にも対応
事業者向けの柔軟な返済プランを提供
秘密厳守で安心の資金調達

5. まとめ

開業資金の調達には様々な方法がありますが、不動産担保ローンは迅速かつ高額な資金調達が可能な手段です。
特に、親族や知人の不動産を活用できる点は大きなメリットです。

資金調達のポイント:
開業計画を明確にする
返済スケジュールを慎重に検討する
複数の金融機関の条件を比較する
リスク対策をしっかり行う

アライアンス株式会社では、開業資金のための不動産担保ローンを提供し、最短2日での融資が可能です。
また個人開業の場合は事業計画書、収支計画書、資金計画書の作成もサポートいたします。

迅速な資金調達をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

執筆者:石川 慶(行政書士・宅地建物取引士・貸金業務取扱主任者)

  • URLをコピーしました!
目次